第482話演技には当然観客が必要

「ゾーイ、大丈夫?」

ヴェーダの声はやけに明るく、前回の出来事などまるで堪えていないかのようだった。

「平気よ。あなたは?」ゾーイは本当のところヴェーダと関わるのが好きではなかったが、エメラルド・シティの情報を少しでも引き出したくて、調子を合わせた。

「ゾーイ、本当に平気なわけないでしょう。ダニエルとの婚約はなくなって、あの分家のナサニエルに騙されて結婚させられたのよ。きっと傷心なんだわ……。最後まで助けてあげられなくて、ごめんなさい」

ヴェーダは申し訳なさそうに言った。

「これも運命ってことかもね。それより、あなた海外に送られるって聞いたけど。どうやってアクセルと連絡を取ったの?...

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